『防災市民組織リーダー研修会』参加して来ました

立川防災会館

立川防災会館

東京都主催で、『防災市民組織リーダー研修会』が2月2日に立川防災館で開催され、自治連からも参加しました。都からの開会の挨拶後、山口大学大学院教授の瀧本浩一さんの講義を受けました。
テーマは「防災市民組織の役割等について」で、①リーダーの役割、②運営手法、③地域と企業の連携の重要性などがありました。
午後から、災害図上訓練(DIG)の実技体験、家具類の転倒等防止対策についてでした。
受講して感じたことは、「防災まちづくり」とは地域の防災担当の方のみが行うのではなく、地域の皆様と一緒にするものなんだなと強く思いました。

講演のポイント>   ※参考にしてください
理想的な危機管理とは?

  1. 予防(被害予測と備え)→防災 ※災害が起きることを備えることが一番大事
  2. 応急災害(いざというとき)→減災
  3. 復旧

自分のちいきの防災の現状を把握することです。

  1. 地域の防災観を理解していること
  2. ご自身の地域に影響が出来る災害の面的な被害予測は出来ていること
  3. ご自身の地域の面的な防災関係の要素を理解していること
  4. ご自身の地域の防災上の時間の流れを確認をしていること
  5. 上記の項目を踏まえ、組織の形成(見直し)と初動時の段取りができていること
  6. 上記すべての項目を踏まえて、事前(日々)の活動を行っていること

地域防災の進め方を考える
<面→時間→>
・地震のしくみを知ること(知識習得)=防災力の向上
・まず何に対して備えるのか?を明確に
○地域の情報を整理→地域を面として把握すること
・防災活動→防災まち歩き→ハザードマップや住民間で作成する(机上での地域の面の情報を現場で検証、確認)
○地域を時間で考える
・時間的な相場観の共有と確立→水害・土砂災害(事前対応/事後対応)
・毎年被害者が災害で出る→事前対応は難しい
・地震は、事後対応しかない →最初の一撃で決まる
・神戸で6000名亡くなっている→家具類の固定、地震補強等の予防
・防災訓練の持つ意味の一つである「机上による検証」に対して「実働による検証」

■地震時の対応を考える(時間軸で見る災害対応と事前対応の関係)
自助をまず行ってから、共助である。まずリーダー宅が家具等の固定をすること
・発生前後の命にかかわるハードルとその後の生活に支障をきたす2番目のハードルが存在(命を脋かすハードルが自助、生活に支障をきたすハードルが共助)
・災害時を考え想像し、その時の対応(2つのハードルの飛び方)を検討し、それに向けこららハードルを低くすること(事前の対策)と飛び方の練習(各種防災訓練)をすることになります