10/30 東京防災隣組認定団体合同交流会に参加しました

images平成28年10月30日(日)東京都庁第一本庁舎5Fにて、恒例となりました「東京防災隣組認定団体合同交流会」が開催され、昭島市内の東京防災隣組公認団体の代表が参加しました。
まちづくり昭島北役員の加治屋さんから概要の報告がありましたので、紹介いたします。

【事例発表】
町田市成瀬台小学校避難施設開設運営会議 議長 服部 知行氏
「住民の手で開設・運営する避難施設」
・運営訓練を年4回実施とのことです。

【防災講演】  講師:跡見学園女子大学 教授 鍵屋 一 氏
テーマ:「平成28年熊本地震から考える防災対策、共助の重要性」

1. 平成28年4月14日、16日 熊本地震 最大震度7(熊本県益城町)
死者:111名(震災関連死:61名) (熊本県 H28.9.8)
最大避難者:183,882名

2. 平成23年3月11日 東日本大震災
死者:19,418名 行方不明者:2,592名 計:22,010名 (消防庁:H28.3.8)
避難者:154,782名 震災関連死:3,472名 (復興庁 H28.6)

3. 誰が逃げろと伝えたか?
第一位 101人 家族・同居人/第二位 97人 近所・友人/第三位 74人福祉関係者
内閣府「避難に関する総合的対策の推進に関する実態調査結果報告書」
(東日本大震災時、315人、複数回答あり)2013年

4. 誰が逃げるのを支援したか?
第一位 85人 家族・同居人/第二位 60人 近所・友人/第三位 53人福祉関係者
内閣府「避難に関する総合的対策の推進に関する実態調査結果報告書」
(東日本大震災時、315人、複数回答あり)2013年
近所・友人と福祉関係者の支援力が強い!

5. 東日本大震災の教訓
○高齢者が死者の約6割、障碍者の死亡率は2倍、2,688名の震災関連死(復興庁2013.3)
○死者は自治体職員221名、消防団員254名(NHKオンライン2013.9.9)、民生委員56名。
福祉施設職員86名(河北新報社2011.12.13)
・地域とのつながりが弱い方
・安全と思われた福祉施設や病院
・要援護者の避難支援に向かった支援者
・移動中、避難所や福祉避難所で衰弱
平成24年度、内閣府「災害時要援護者の避難支援に関する検討会」(座長 田中淳東京大学大学院情報学環教授)へ福祉事業者との連携方策を提案

6. 日本周辺のプレートの動き
太平洋プレート、フィリピン海プレート  オホーツクプレート、ユーラシアプレート
日本で1日に起きる地震の数:約300個(無感地震も合わせた数)
5分に1回発生

7. 大災害は忘れない頃にやってくる(1)
貞観の時代
・863年 越中・越後で大地震(北陸)
・864年 富士山や阿蘇山が噴火
・868年 播磨・山城で大地震(関西)
・869年 M8以上の貞観地震(東北)
その後、肥後、出雲、京都、千葉で地震
・878年 南関東でM7以上の直下地震
・887年 M8以上の東海・東南海・南海の三連動型地震
この間は25年

8. 大震災は忘れない頃にやってくる(2)
天正・慶長の時代
・1586年 飛騨、美濃、近江でM8級の天正大地震(関西)
・1596年 伊予、豊後、伏見でM7級の慶長地震(関西)
・17世紀初頭 十勝沖から根室沖までM8.4級の地震
・1605年 M8以上の東海・東南海・南海三連動型の慶長大地震
・1611年 M8級の慶長三陸地震(東北)
・1615年 慶長江戸地震
この間は30年

9. 大災害は忘れない頃にやってくる(3)
元禄・宝永の時代
・1703年 M8級の元禄関東地震
・1707年 M8.4の東海・東南海・南海三連動型の宝永地震
・1707年 富士山が噴火
・1717年 M7.5宮城県沖地震(東北)
この間は15年

10.大災害は忘れない頃にやってくる(4)
大正・昭和の時代
・1923年 M8関東大震災(関東)
・1936年 M7.4宮城県沖地震(東北)
・1944年 M8.2東南海地震(中部・関西)
・1946年 M8.4南海地震(関西・四国)
・1948年 M7福井地震(北陸)
この間は26年

11.大災害は忘れない頃にやってくる(5)
そして「平成の時代」
・1995年 M7.3阪神・淡路大震災(関西)
・2004年 中越地震、その後中越沖地震、能登半島地震、岩手・宮城内陸地震
・2011年 M9の東日本大震災(東北)
・20XX年 首都直下地震? 西日本大震災? 富士山噴火?
25年後なら2020年!?
30年後なら2025年!?

12.大地震の発生確率
南海トラフ地震 30年間で60-88%
首都直下地震  30年間で70%
◎30年間の危険率
■火災で死傷する確率          0.2%
■交通事故で死亡する確率        0.2%
■交通事故で負傷する確率        20%
■ジャンボ宝くじで100万円以上当たる確率 0.7%
(年4回20枚づつ買った場合)

13.命を守る地震対策の優先順位
事前対策
⑴住宅の耐震化
⑵家具止めなど室内の安全化!
●緊急地震速報の活用
直後対策
⑶津波から逃げる!
高層マンションでは長周期地震動をかわす!
⑷初期消火!延焼防止!
⑸生き残った後の対策!